香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
飛行機に乗ったり、ETCを利用したりするとマイルが貯まる、マイレージサービスを利用されている方は多いことでしょう。 では、「フードマイレージ」を意識したことはありますか? フードマイレージとは、食べものの輸送距離のことです。 生産地から食卓に届くまでの距離に注目して、食料の重さと輸送距離を掛け合わせて数値化したもの。 このフードマイレージの数値が高いほど、輸送にかかるエネルギーとCO2の排出量が多く、環境に対して負荷を与えることになるのです。 この考え方のもとになったのは、今から30年前、イギリスで提唱された「フードマイルズ」という言葉でした。 環境のために、できるだけ近くでとれたものを食べようと呼びかける、フードマイルズ運動がヨーロッパで広がり、日本でも「フードマイレージ」という造語が生まれたのです。 日本は、食料の多くを外国からの輸入に頼っているので、残念ながらフードマイレージは世界でもトップクラスの高さ。 なんとなく分かっていたことですが、数字にしてみたことで、実感できた人も多いようです。 では、どうすればフードマイレージを減らすことができるのか。 日本には、地元で生産したものを地元で消費する、「地産地消」という考え方があります。 この地産地消を、これまで以上に心がけることが、私たちにもできるフードマイレージの減少法ではないでしょうか。 新鮮でおいしい地元の食材はたくさんありますから、喜んで実践したいですね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |